韓国・ソウルのリフティング価格表に並ぶ「100ショット」「300ショット」「600ショット」は、機器が1回に出すエネルギーの回数です。ただし1ショットの中身は機器によって違います。超音波(HIFU)のウルセラやシュリンクと、高周波(RF)のサーマクールやオリジオでは、1ショットの深さ、届く範囲、使うカートリッジやチップが違います。そのため「1ショットあたりいくらか」で機器同士を比べても意味がありません。比べられるのは、同じ機器で、同じ部位に、同じ数え方をしている場合に限られます。この記事では、ショットの意味、ショット数と顔の部位の関係、数字の違う2つの見積もりを比べる方法を順に説明します。
なお、価格表の単位(本数・cc・kJ)や付加価値税(VAT)の読み方全体は、韓国・ソウルのクリニックの価格表の読み方で先にまとめています。この記事は「ショット」という単位だけを掘り下げます。
「1ショット」とは、機器が1回に出すエネルギーのことです

1ショットは、機器が肌に1回エネルギーを出す単位です。ただ、その「1回」の中身は方式ごとに違います。
超音波(HIFU)の場合:ウルセラやシュリンクは、超音波を皮膚の下の決まった深さに集めて、小さな熱の点を一列に並べます。一般に、この一列(ライン)を1ショットと数えます。カートリッジごとに届く深さが決まっていて、浅い層用と深い層用を使い分けるのが一般的です。
高周波(RF)の場合:サーマクールやオリジオは、チップを肌に当てて高周波を1回流します。チップを1回当てることが1ショットです。HIFUのように特定の深さに点を作るのではなく、面で広く熱を加えます。
つまり「ウルセラの1ショット」と「サーマクールの1ショット」は、同じ言葉でも別のものです。「シュリンクは600ショットなのに、ウルセラは100ショットしかない」と数だけで比べると判断を誤ります。
機器ごとにショット単価がこれだけ違う理由
1ショットあたりの価格は機器によって桁が違います。これは中身が違うことをそのまま反映していて、どちらが得かを示すものではありません。
以下は、MIO Clinicがこの記事の執筆時点で公開している価格です。価格はすべてVAT別で、医師を指定する場合は別途KRW 100,000(約1.1万円)がかかります。円は1ウォン=約0.11円で計算した目安で、為替によって変わります。1ショットあたりの金額は、編集部が価格をショット数で割った参考値で、価格表には載っていません。
| MIOの価格表の項目 | 価格(VAT別) | 円換算の目安 | 1ショットあたり(参考・編集部計算) |
|---|---|---|---|
| ウルセラプライム 100ショット | KRW 399,000 | 約4.4万円 | 約KRW 3,990 |
| ウルセラプライム 300ショット | KRW 1,090,000 | 約12万円 | 約KRW 3,630 |
| ウルセラプライム 600ショット | KRW 1,890,000 | 約20.8万円 | 約KRW 3,150 |
| サーマクール 300ショット | KRW 1,190,000 | 約13.1万円 | 約KRW 3,970 |
| サーマクール 600ショット | KRW 1,990,000 | 約21.9万円 | 約KRW 3,320 |
| オリジオ 300ショット | KRW 349,000 | 約3.8万円 | 約KRW 1,160 |
| シュリンク 300ショット | KRW 59,000 | 約6,500円 | 約KRW 200 |
| シュリンク 600ショット | KRW 109,000 | 約1.2万円 | 約KRW 180 |
この表から次の3つが読み取れます。
- 同じ機器なら、ショット数が多いほど1ショットあたりは安くなる傾向があります。 ただし、必要以上にショット数を増やしても結果が比例して良くなるわけではありません。
- 機器が違えば、1ショットあたりの価格は比べられません。 シュリンクとウルセラはどちらもHIFUですが、別の機器です。シュリンクは「安いウルセラ」ではありません。
- 価格の差は、主にカートリッジやチップのコストと機器の違いによるものです。 一般に、ウルセラやサーマクールのように純正の消耗品が高い機器は、1ショットの単価も高くなります。
目元用は「ショット数が少ないのに高い」ことがあります
MIOの価格表には、ショット数の少ない目元用の項目もあります(執筆時点の公開価格、VAT別)。
- アイサーマクール 225ショット:KRW 1,190,000(約13.1万円)
- アイサーマクール 450ショット:KRW 1,990,000(約21.9万円)
- アイ/ダーマ ウルセラ 100ショット:KRW 399,000(約4.4万円)
- アイオリジオ 200ショット:KRW 390,000(約4.3万円)
- アイ/ダーマ シュリンク 100ショット:KRW 39,000(約4,300円)
アイサーマクール225ショットは、顔用のサーマクール300ショットと同じ価格です。一般に、目元にはまぶたなどの薄い皮膚に合わせた別のチップを使うため、ショット数が少なくても価格は下がらないことがあります。「225ショットは300ショットより少ないから割高」とは言い切れません。 比べるなら、目元用同士で比べてください。
ショット数と顔の部位の関係
ショット数と部位の対応に、決まった公式はありません。顔の大きさ、皮膚や脂肪の厚み、どの深さに何ラインずつ当てるか、どこを重点的にするかで、必要なショット数は変わります。そのうえで、一般的な考え方は次のとおりです。
- 100ショット前後:目元など、範囲を絞った施術で使われることが多い数です。顔全体に行き渡らせる数としては少なめです。
- 300ショット前後:顔全体を一通り施術する、比較的控えめな量として提示されることが多い数です。
- 600ショット前後:顔全体に密度を持たせる場合や、首まで広げる場合などに使われることが多い数です。
どれもあくまで目安で、個人差があります。大切なのは、提示されたショット数がどの部位に何ショット、どの深さに割り振られるのかを説明してもらうことです。「全顔300ショット」と聞いたら、「頬に何ショット、フェイスラインに何ショット、どの深さのカートリッジ(またはチップ)で」まで確認すると、次の章で説明する比較がしやすくなります。
ショット数を増やせば良い結果になるわけではありません。頬がもともとこけている方や脂肪の少ない方は、一般に、深い層へのHIFUを増やすと、かえって痩せた印象になるのではと心配されることがあります。MIOは、施術前に肌と顔の状態を評価し、必要以上に照射しない控えめな方針をとっています。ショット数は顔の状態を見てから決めるもので、先に決まっているものではありません。
ショット数の違う2つの見積もりを比べる方法
例えば、A院からは「HIFU 600ショット」、B院からは「ウルセラ 300ショット」を提示されたとします。この2つをショット数と総額だけで比べることはできません。以下の順に確認していくと、比べられる形になります。
1. 機器の名前は同じですか 「HIFU」「ウルトラ系リフティング」のような総称ではなく、機器名まで確認してください。ウルセラ、シュリンクなど、機器が違えば1ショットの中身も違います。
2. カートリッジやチップは純正で、新しいものですか ショットは使い捨てのカートリッジやチップから出ます。施術前に開封したものを見せてもらい、機器の画面で残りのショット数を確認させてほしいと頼むのは、一般的に失礼にはあたりません。
3. ショットの数え方は同じですか HIFUでは「ライン数」を数えるのが一般的ですが、数え方が違うこともあります。「このショット数は、何ラインのことですか」と聞いておくと安心です。
4. 部位と深さの割り振りは同じですか 600ショットを顔と首に分ける場合と、300ショットを顔だけに当てる場合では、顔1か所あたりの密度が逆になることもあります。
5. 同じ条件で総額を出していますか 麻酔、鎮静ケア、VAT、医師指定料が含まれているかを揃えてください。MIOの価格表はVAT別で、医師指定はKRW 100,000が別途です。
6. セットの場合は内訳がわかりますか MIOの価格表には「シュリンク 300ショット + オリジオ 300ショット KRW 399,000(約4.4万円、VAT別、執筆時点の公開価格)」のように、HIFUとRFの組み合わせもあります。セットは方式の違う2つの施術なので、ショット数を合計して「600ショット」として比べることはできません。
この6つを揃えてから、ようやく「同じ条件でいくらか」を比べられます。条件を揃えられない場合は、単純な価格比較をやめて、「なぜこの機器とこのショット数なのか」をそれぞれのクリニックに聞くほうが確実です。担当者にショット数の理由を聞いて明確な答えが返ってこない場合は、その場で決めずに持ち帰ってください。方法はセカンドオピニオンのもらい方で詳しく説明しています。
ショットで数えない施術もあります
リフティングの施術がすべてショットで価格を決めているわけではありません。MIOの価格表でも、単位は施術ごとに違います。
- インモードは時間単位です(例:インモード Fx 1部位(4分)KRW 59,000=約6,500円、インモード Fx 全体(10分)KRW 119,000=約1.3万円。いずれもVAT別、執筆時点の公開価格)。
- オンダやソプラノチタニウムはkJ(キロジュール)単位です。kJの読み方は「kJ」表記の解説記事をご覧ください。
ショット、分、kJを互いに換算することはできません。単位の違う施術は、価格ではなく「どんな悩みに、どのように作用するか」で選ぶのが基本です。
痛み・ダウンタイム・効果の持続について
ショット数を選ぶときは、施術当日と施術後の過ごし方も一緒に考えておくと安心です。
痛みと麻酔:MIOの価格表では、ウルセラプライムは麻酔が必要な施術、サーマクール・シュリンク・オリジオは一時的にチクッとした刺激がある施術として分類されています。一般に、ショット数が増えると施術時間も長くなります。麻酔の有無による予約時間の違いは、リフティング施術と麻酔の解説記事にまとめています。
ダウンタイム:HIFU、RFとも、一般的には赤み、軽い腫れ、押したときの痛みが数時間から数日出ることがあります。まれに、一時的なしびれや、やけどのような症状が起こることもあります。MIOの予約ガイドでは、アイ/ダーマ ウルセラやインモード Fxは旅行の最終日に入れることを勧めています。ウルセラプライム(顔)、サーマクール、シュリンクには、日程の指定はありません。
効果の現れ方と持続:一般に、リフティング効果は施術直後に完成するものではなく、数週間から数か月かけて変わっていきます。持続期間は機器、ショット数、年齢、肌の状態によって大きく違い、個人差があります。施術当日に劇的に変わることは、仕組みのうえで期待できません。
向いていない可能性がある方:妊娠中の方、施術する部位に炎症や感染がある方は、一般的に施術を控えます。RFの施術では、体内に電子機器が埋め込まれている方は事前の申告が必要です。外科手術と同じ程度の引き上げを期待している方や、頬のボリュームが少なく、ショットを増やすことに不安がある方は、施術前の評価で方針をよく相談してください。
FAQ
ショット数が多いほど効果は高いのですか?
必ずしもそうではありません。必要なショット数は、顔の大きさや皮膚の厚み、どの深さにどう割り振るかによって決まります。数を増やしても結果が比例して良くなるわけではなく、脂肪の少ない方には控えめな設定が向く場合もあります。
ウルセラとシュリンクのショット数はそのまま比べられますか?
比べられません。どちらもHIFUですが別の機器で、1ショットの中身もカートリッジも違います。1ショットあたりの価格も大きく違うため、同じ機器同士でのみ比べてください。
顔全体には何ショットくらい必要ですか?
決まった数はありません。一般的には、300ショット前後が顔全体を一通り施術する控えめな量、600ショット前後が密度を持たせる場合や首まで広げる場合に使われることが多い数です。実際の数は施術前の評価で決まります。
目元用のサーマクールは、ショット数が少ないのになぜ高いのですか?
一般に、目元には薄い皮膚に合わせた別のチップを使うため、ショット数が少なくても価格が下がらないことがあります。MIOの価格表でも、アイサーマクール225ショットと顔用のサーマクール300ショットは、執筆時点で同じKRW 1,190,000(VAT別)です。
見積もりを比べるとき、最低限何を確認すればよいですか?
機器名、純正カートリッジやチップを使っているか、ショットの数え方、部位と深さの割り振り、麻酔・VAT・医師指定料を含むかどうかの5点です。MIOの価格はVAT別で、医師を指定する場合はKRW 100,000が別途かかります。
ソウル・江南のMIO Clinicで予約する
Seoul Skin Notes は、ソウル・江南の美容クリニック「MIO Clinic」の公式ジャーナルです。ソウルでの施術をご検討中なら、MIOクリニックのスタッフがLINEでご相談・ご予約に対応します(日本語対応)。気になる施術をお知らせいただければ、あなたに合った選択肢をご案内します。
MIOクリニック(MIO Clinic)
ソウル市江南区江南大路372 FINE TOWER 2-3F
江南(カンナム)駅 4番出口から徒歩3分
診療時間:月・金 10:00–21:00 / 火・水・木・土 10:00–19:00 / 日曜休診
Web:mioclinic.kr/ja · Instagram:@mioclinic_jp · メール:jp-official@mioclinic.kr · Googleマップ
