リフティング施術を「麻酔が必要かどうか」で分けると、大きく3つになります。麻酔が必要なのはウルセラプライム(ウルセラ)系、麻酔はせず施術中に軽くチクッとするのがサーマクール・シュリンク・オリジオ、ほとんど何も感じずに終わるのがインモード・オンダ・ソプラノチタニウムです。この違いは痛みの話だけで終わりません。麻酔クリームを使う施術は、塗ってから効くまでの待ち時間が加わるため、同じ「30分の施術」でもクリニックに滞在する時間が1時間前後になることがあります。旅行中に予約を入れる場合、ここを知らないと後ろの予定がずれます。
痛みの感じ方には個人差があり、同じ機器・同じ出力でも人によって印象は変わります。以下はあくまで「一般的にどう扱われるか」と、MIO Clinicが公開しているメニュー上の分類に基づいた整理です。
リフティング施術は「麻酔の有無」で3つに分かれます

MIO Clinicのメニューでは、各施術に麻酔の扱いが明記されています。リフティング系だけを抜き出すと、次のように分かれます。
| 麻酔の扱い | 該当する施術 | 当日の感覚の目安 |
|---|---|---|
| 麻酔が必要 | ウルセラプライム(全顔/アイ・ダーマ ウルセラ含む) | 麻酔をしたうえで、熱を伴う刺激を感じます |
| 麻酔はせず、チクッとする | サーマクール、アイサーマクール、シュリンク、オリジオ、アイオリジオ、Vシュリンク | 照射のたびに一瞬熱い・チクッとする感覚 |
| 麻酔なし・ほぼ刺激なし | インモード(Fx/Forma)、オンダ、ソプラノチタニウム | 温かい、じんわりする程度 |
ここで多くの方が意外に思われるのが、同じ超音波(HIFU)でもウルセラプライムとシュリンクで扱いが違う点です。方式が同じでも、到達させる深さや1ショットあたりの出力が違えば、必要な麻酔も変わります。つまり「HIFUだから痛い」「高周波だから痛くない」という分け方は、実際にはあまり役に立ちません。判断の軸は方式ではなく、出力と狙う深さだと考えたほうが現実に近いです。
同じことが高周波でも起きています。サーマクールとオリジオは「チクッとする」側、インモードとオンダは「ほぼ刺激なし」側で、どちらも高周波の機器です。
なお、麻酔そのもの(クリーム麻酔・注射麻酔・神経ブロックの違い、施術別の痛みの強さ)についてはこちらの記事で詳しく書いています。この記事では「麻酔が要るかどうかで、当日のスケジュールがどう変わるか」に絞ってお話しします。
麻酔が必要な施術は、予約枠がどれくらい長くなりますか
麻酔クリームを使う場合、一般的に塗布後20〜30分ほど置いてから施術に入ります。 これは薬剤が効くまでの時間なので、短縮はできません。
そのため、当日の流れはおおよそこうなります。
- 受付・カウンセリング/状態の確認
- 洗顔・クレンジング
- 麻酔クリーム塗布
- 待機(20〜30分程度)
- 施術
- 鎮静・仕上げ
つまり照射そのものが20〜30分で終わる施術でも、滞在時間としては1時間〜1時間半程度を見ておくと安全です。ショット数が多いプラン(ウルセラプライム600ショットなど)はさらに施術時間が延びます。
一方、麻酔を使わないシュリンク300ショットやインモードFx(1部位4分)のようなメニューは、待機時間が発生しない分、滞在時間が短く収まりやすいです。メニュー名に「6分」「10分」と所要時間が書かれているものもありますが、これは照射時間であって、受付から退出までの総滞在時間ではありません。ここは混同しやすい部分です。
実際の所要時間はその日の混雑状況や、同時に受ける施術の組み合わせで変わります。予約時に「受付から終わりまで、だいたい何分見ておけばよいですか」と具体的に聞いておくと、後の予定を組みやすくなります。
「チクッとするだけ」の施術は、当日どう感じますか
サーマクール・シュリンク・オリジオは、麻酔をせずに受けるのが一般的な扱いです。感覚としては、照射のたびに一瞬熱が走る、あるいは輪ゴムで弾かれたような刺激が断続的に続く、と表現される方が多いです。
ただし、これも出力設定次第で印象が大きく変わります。同じシュリンクでも、出力を上げれば当然刺激は強くなります。「前に別のクリニックで受けたときは平気だった」という前提で臨むと、違う感想になることもあります。
我慢できないほどであれば、途中でも遠慮なく伝えてください。出力を下げる、部位を分ける、休憩を挟むといった調整は通常可能です。痛みを黙って耐えることに医学的な意味はありません。
骨に近い部位(こめかみ、あご先、額など)は響きやすく、頬よりも刺激を感じやすい傾向があります。目もとの施術(アイサーマクール、アイオリジオ)も、専用の設定で行われるとはいえ、敏感に感じる方がいらっしゃいます。
麻酔がいらない施術は、何が違うのですか
インモード、オンダ、ソプラノチタニウムは、MIO Clinicのメニュー上「麻酔なし」に分類されています。温かさを感じる程度で、施術中に会話ができる方がほとんどです。
ただし、痛くない=変化が小さい、という単純な話ではありません。狙う層や作用の仕方が違うだけです。とはいえ正直に申し上げると、一回あたりの体感的な変化は、高出力の施術に比べて穏やかなことが多く、複数回の継続を前提に組まれることが一般的です。一度で大きく変わることを期待して選ぶ施術ではありません。
逆に言えば、次のような方には現実的な選択肢になります。
- 痛みへの不安が強く、まず一度試してみたい方
- 旅行中に赤みを出したくない方
- 短時間で終わらせたい方
- 過去に刺激の強い施術で肌が不安定になった経験がある方
麻酔の有無とダウンタイムは、比例しません
ここが誤解されやすい点です。「麻酔が必要=ダウンタイムが長い」ではありません。
たとえばMIO Clinicのメニューでは、麻酔なしのインモードFx(全顔)を旅行の最終日に受けることが案内されています。一方で、麻酔を使うウルセラプライム600ショットには、そうした日程の制約が付いていません。痛みの強さと、その後に赤みやむくみが出やすいかどうかは、別の軸なのです。
一般に、施術後に一時的な赤み・熱感・軽い腫れが出ることはどの機器でもありえます。多くは数時間から1〜2日で落ち着きますが、これも個人差があり、「必ず何時間で消えます」と言えるものではありません。
MIO Clinicのメニューで、リフティング系のうち最終日に案内されているのは次のものです。
- アイ/ダーマ ウルセラ(100ショット・200ショット)
- インモード Fx(全顔)、Fx+Forma、Fxと脂肪溶解注射の組み合わせ
これ以外のウルセラプライム全顔、サーマクール、シュリンク、オリジオ、オンダ、ソプラノチタニウム、インモードFormaは、日程の指定なしとされています。旅行のどこに施術を入れるかという設計全体については、初日と最終日の組み立て方の記事にまとめています。
施術後、その日の予定はどこまで入れられますか
麻酔の有無で直接変わるのは、次の2点です。
滞在時間が読みにくくなる。 麻酔クリームの待機が入ると、前後の予定を詰めすぎるとずれます。同じ日に別のクリニックや美容室の予約が入っているなら、余裕を2時間ほど取っておくと安心です。
直後の顔の状態。 麻酔クリームを落とした後の肌は一時的に赤みが出ることがあり、施術自体の熱感とも重なります。写真を撮る予定、会食、はじめての方との予定がその日に入っているなら、翌日以降にずらすほうが落ち着いて過ごせます。
一方、当日のメイクや飛行機の搭乗については、機器・出力・その日の肌の状態によって案内が変わります。受ける前のカウンセリングで、「今日この後メイクをしてもよいですか」「明日の朝の便に乗りますが問題ありませんか」と具体的な予定を伝えて確認してください。一般論として答えられる範囲を超える質問なので、実際に施術する場で聞くのが確実です。
目もと専用メニューは、全顔とは別枠で考えてください
ウルセラ、サーマクール、オリジオ、シュリンクにはいずれも目もと専用(アイ)メニューがあり、全顔とは料金もショット数も別に設定されています。
目の周りは皮膚が薄く、専用のチップや設定で行われます。全顔メニューを受ければ目もともカバーされる、という組み立てにはなっていないため、まぶたのたるみや目の下が主な悩みであれば、最初からアイ系メニューを軸に相談されることをおすすめします。
アイ/ダーマ ウルセラは麻酔が必要で、かつMIO Clinicでは最終日に案内されているメニューです。短い滞在で「目もとだけ整えたい」という場合は、この2つの条件が日程に効いてきます。
料金の目安(掲載時点/付加価値税〈VAT〉別)
以下はMIO Clinicが公開している価格です。すべてVAT別で、実際の支払額には別途VATが加算されます。また、担当医師を指名する場合は+100,000ウォン(約10,500円) がかかります。
日本円は「1万ウォン=約1,050円」で換算した概算で、レートは日々変動します。価格も改定されることがあるため、最終的な金額は必ずその場でご確認ください。
麻酔が必要なもの
| メニュー | 価格(VAT別) |
|---|---|
| ウルセラプライム 600ショット | 1,790,000ウォン(約18.8万円) |
| ウルセラプライム 300ショット | 890,000ウォン(約9.3万円/通常990,000ウォン) |
| ウルセラプライム300+サーマクール300 | 1,790,000ウォン(約18.8万円/通常1,890,000ウォン) |
| アイ/ダーマ ウルセラ 200ショット | 599,000ウォン(約6.3万円/通常699,000ウォン) |
| アイ/ダーマ ウルセラ 100ショット | 299,000ウォン(約3.1万円/通常399,000ウォン) |
チクッとするもの(麻酔なし)
| メニュー | 価格(VAT別) |
|---|---|
| サーマクール 600ショット | 1,790,000ウォン(約18.8万円) |
| サーマクール 300ショット | 990,000ウォン(約10.4万円) |
| アイサーマクール 450ショット | 1,790,000ウォン(約18.8万円) |
| アイサーマクール 225ショット | 990,000ウォン(約10.4万円) |
| オリジオ 630ショット | 690,000ウォン(約7.2万円) |
| オリジオ 300ショット | 349,000ウォン(約3.7万円/通常390,000ウォン) |
| アイオリジオ 200ショット | 390,000ウォン(約4.1万円) |
| シュリンク 600ショット | 109,000ウォン(約1.1万円/通常139,000ウォン) |
| シュリンク 300ショット | 59,000ウォン(約6,200円/通常79,000ウォン) |
| アイ/ダーマ シュリンク 100ショット | 39,000ウォン(約4,100円/通常59,000ウォン) |
ほぼ刺激のないもの(麻酔なし)
| メニュー | 価格(VAT別) |
|---|---|
| ソプラノチタニウム 80kj | 790,000ウォン(約8.3万円/通常1,000,000ウォン) |
| ソプラノチタニウム 40kj | 440,000ウォン(約4.6万円/通常650,000ウォン) |
| オンダ 50kj+50kj | 499,000ウォン(約5.2万円/通常798,000ウォン) |
| オンダ 10kj+10kj | 99,000ウォン(約1万円/通常198,000ウォン) |
| インモード Fx+Forma | 199,000ウォン(約2.1万円/通常229,000ウォン) |
| インモード Forma(6分) | 109,000ウォン(約1.1万円/通常139,000ウォン) |
| インモード Fx 1部位(4分) | 39,000ウォン(約4,100円/通常49,000ウォン) |
価格差がそのまま「効果の差」ではない点にはご注意ください。ショット数・kj(エネルギー量)・照射範囲が違えば金額は当然変わります。単位が違うメニュー同士を金額だけで比べても、意味のある比較にはなりません。 ショット数やccといった単位の読み方、VATや表に出ない追加費用については価格表の読み方の記事にまとめています。
この分類が当てはまらない場合・向いていない方
麻酔の有無は「通常こうなる」という前提であって、全員に同じように適用されるわけではありません。次のような場合は、判断が変わります。
- 麻酔薬にアレルギーや過去の副反応がある方 — 必ず事前に申告してください。使用できる麻酔が限られる、あるいは施術の選択自体が変わる可能性があります。
- その日に肌が炎症を起こしている方 — 日焼け直後、活動性のニキビ、湿疹、傷がある部位は、当日見送りになることがあります。
- 妊娠中・授乳中の方 — 延期になる施術があります(こちらの記事をご参照ください)。
- イソトレチノイン(ロアキュタン)服用中・服用直後の方 — 待機期間が必要になります。
- たるみではなく、皮膚のゆるみが大きい段階の方 — 機器によるリフティングで得られる変化には限界があります。手術のほうが目的に合う場合、正直にそうお伝えすることがあります。
- 一度で大きく変えたい方 — 機器でその日のうちに劇的に輪郭が変わることは、生理的に起こりません。コラーゲンの反応は時間をかけて進むため、変化が見えてくるまでに数週間から数か月かかります。
カウンセリングで確認しておくとよいこと
麻酔の有無に関して、聞いておくと当日が読みやすくなる質問です。
- この施術は麻酔を使いますか。使う場合、待機時間は何分くらいですか。
- 受付から終了まで、合計で何分見ておけばよいですか。
- 施術中に痛みが強かった場合、出力を下げてもらえますか。
- 今日この後に予定があるのですが、赤みはどのくらい残りますか。
- 表示価格にVATは含まれていますか。医師の指名料は発生しますか。
- 何回くらい続けることを想定したプランですか。
日本語での対応が必要な場合は、予約時にその旨を伝えておくと、当日の説明がスムーズです。麻酔を使う施術では特に、痛みの伝え方や途中での調整の依頼が言葉に依存するため、確認しておく価値があります。
麻酔が要るか要らないかは、施術の「格」ではなく、単に必要な出力と深さの結果です。強い施術が常に正解というわけではなく、その日の肌の状態と滞在日程に合うものを選ぶほうが、結果として無理がありません。
よくあるご質問
Q. 麻酔が必要な施術のほうが、効果が高いということですか。 A. 必ずしもそうとは言えません。麻酔が必要になるのは、その施術が高い出力や深い層へのアプローチを伴うためであって、あなたの悩みにとって最適かどうかは別の問題です。表面の質感が気になるのか、輪郭のたるみが気になるのかで、適した機器は変わります。
Q. 麻酔クリームの待ち時間は短くできますか。 A. できません。薬剤が浸透して効果が出るまでに一定の時間が必要なためです。待機を省くと痛みを強く感じることになります。予約を取る際に、この時間を含めた滞在時間を確認しておくことをおすすめします。
Q. シュリンクとウルセラは同じHIFUなのに、なぜ麻酔の扱いが違うのですか。 A. 同じ超音波でも、狙う深さや1ショットあたりの出力設計が異なります。MIO Clinicのメニュー上、ウルセラプライムは麻酔が必要、シュリンクはチクッとする程度と分類されています。方式名が同じでも扱いが揃うわけではない、というのがこの2つの例です。
Q. 痛みに弱いのですが、リフティング施術は諦めたほうがよいですか。 A. その必要はありません。インモード、オンダ、ソプラノチタニウムは麻酔なしで受けられる分類です。ただし一回あたりの変化は穏やかで、継続を前提に考える施術である点は理解しておいてください。まず刺激の少ないもので様子を見て、必要に応じて段階を上げる進め方も現実的です。
Q. 施術当日にメイクはできますか。 A. 機器・出力・その日の肌の状態によって案内が変わるため、一律にはお答えできません。予定がある日は、カウンセリングの時点で「この後メイクをしてもよいか」を具体的に確認してください。
Q. 表示されている価格が最終的な支払額ですか。 A. いいえ。MIO Clinicの表示価格はすべて付加価値税(VAT)別です。また、担当医師を指名される場合は別途100,000ウォン(約10,500円)が加算されます。最終的な金額は個々の状態や組み合わせによって変わるため、事前に確定した総額をご確認ください。掲載価格は執筆時点のもので、改定されることがあります。
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