フィラーはどのくらいもつ?|唇・鼻・顎先・目の下・ほうれい線で持続期間が違う理由と、製剤の種類や輸入・韓国製ラインとの関係を韓国・ソウルのクリニックが解説

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ヒアルロン酸フィラーがどのくらいもつかは、注入する部位によって大きく変わります。一般的には、よく動いて血流も多い唇は短めで、動きの少ない鼻や顎先は長めになりやすいといわれます。目の下やほうれい線はその中間に入ることが多いものの、個人差がかなりあります。部位による違いを生むのは、主に「その部位がどれだけ動くか」「どんな硬さの製剤を使うか」「どのくらいの量をどの深さに入れるか」の3つです。そのため、持続期間は「〇か月もつ」と約束できるものではなく、目安の幅としてしか言えません。この記事では、部位ごとの一般的な目安と、その幅が生まれる理由を順に説明します。

フィラーの持続期間は、なぜ部位によって違うのですか?

Seoul aesthetic clinic
Photo: Edoardo Tommasini / Pexels.

一番大きな理由は、部位ごとの動きの量と、組織の環境が違うことです。

ヒアルロン酸は体の中でゆっくり分解されていきます。その速さに影響するのが次のような条件です。

  • 動きの量:話す・食べる・笑うたびに大きく動く唇や口元は、製剤に力がかかり続けるため、なくなったと感じるのが早くなりやすい部位です。
  • 血流と代謝:血流が多い部位は、分解も進みやすいと考えられています。
  • 製剤の硬さ(架橋の度合い):形を保つための硬めの製剤と、なめらかに広がる柔らかめの製剤では、もちやすさが違います。部位によって合う製剤が違うため、部位の差と製剤の差は切り離せません。
  • 量と深さ:骨の近くの深い層に入れるのか、皮膚に近い浅い層に入れるのかでも変わります。

つまり、「唇はもちが悪い製品を使っているから短い」というより、よく動く部位にはそれに合った柔らかい製剤が選ばれ、その組み合わせで結果的に短めになる、と考えるほうが実際に近いです。

部位別の一般的な目安はどのくらいですか?

下の表は、ヒアルロン酸フィラーについて一般的に言われている目安です。MIO独自のデータではありません。製剤・量・体質・生活習慣で大きく前後するため、あくまで参考として見てください。

部位一般的に言われる目安短め・長めになる主な理由
唇約6か月〜1年よく動き、血流が多い。柔らかめの製剤が向く
ほうれい線・頬約6か月〜1年半表情や口の動きの影響を受ける。深さで差が出やすい
顎先約1年〜1年半骨の上で動きが少ない。形を保つ硬めの製剤を使うことが多い
鼻約1年前後〜それ以上動きが非常に少ない。少量でも形が残りやすい
目の下・涙袋約1年前後〜それ以上のことも動きが少なく皮膚が薄い。残っていても見た目で気づきにくい

「それ以上」と書いた部位は、見た目の変化が落ち着いたあとも製剤が少し残っていることがある、という意味です。これは次の章以降で詳しく説明します。

唇のフィラーが短めになりやすいのはなぜですか?

唇は顔の中でも特によく動く部位で、血流も豊富です。さらに、唇は柔らかさと自然な動きが大切なので、硬い製剤で形を固めるような入れ方は向きません。その結果、一般的にはほかの部位より短めに感じることが多い部位です。

ダウンタイムの面では、唇は腫れが出やすく、内出血が出ることもある部位です。数日はふっくらした腫れが目立つことがあり、腫れが引いてから最終的な形が見えてきます。腫れている時期の形を見て「入れすぎた」「足りない」と判断しないことが大切です。

唇のボリュームより「縦じわ」や「乾燥」が気になる場合は、フィラーではなくスキンブースター系の施術が話題に上がることもあります。目的によって選ぶ施術が変わるので、カウンセリングで「どう見えるようになりたいか」を具体的に伝えてください。違いについてはフィラーとスキンブースターの違いの記事でも整理しています。

鼻と顎先は、なぜ長めにもちやすいのですか?

鼻筋と顎先は、骨の上にあって表情でほとんど動かない部位です。形を出すために、ある程度硬さのある製剤を骨に近い深い層へ入れることが多く、動きによる負担もかかりにくいため、一般的には長めにもつといわれます。

ただし、長くもつ部位ならではの注意点もあります。

  • 少量で形が変わる:鼻は少しの量でも見た目が大きく変わるため、「足りない気がする」と追加を重ねると、横に広がったように見えることがあります。
  • 血管のリスクを理解しておく:鼻まわりは、まれではあっても血管に関わる合併症が問題になりうる部位として知られています。注入後に強い痛み、皮膚の色の変化(白っぽい・紫っぽい)が出た場合は、すぐにクリニックへ連絡が必要です。
  • プロテーゼなどが入っている場合:鼻の手術歴や、以前に何を注入したか分からない場合は、必ず事前に伝えてください。状況によっては向いていないことがあります。

目の下・涙袋のフィラーは、どのくらい残りますか?

目の下や涙袋は動きが少なく、少量を使うことが多いため、見た目の変化が想像より長く続くことがある部位です。一方で、皮膚がとても薄いため、量や深さが合わないと、ふくらみが不自然に見えたり、青白く透けて見えたりすることがあります。

この部位で大切なのは、「長くもつ=足してよい」ではないという点です。もう効果がなくなったと思って追加すると、残っていた分と重なって、ぽってりした印象になることがあります。前回いつ・どの製剤を・どのくらい入れたかを記録しておくと、次回の判断がしやすくなります。記録の残し方は施術後にもらっておきたい記録の記事をご覧ください。

なお、MIOの価格表で目元のフィラーとして掲載されているのは「涙袋フィラー(ベロテロソフト)」の1行です。目の下のくぼみ(いわゆるクマの影)を同じメニューで扱うかどうかは、状態によって判断が変わるため、カウンセリングで確認してください。

ほうれい線のフィラーで差が出やすいのはなぜですか?

ほうれい線は、口の動きや表情の影響を受けやすい部位です。また、ほうれい線の「線」そのものに入れるのか、線ができる原因になっている頬のボリュームの低下を補うのか、で入れる場所と深さが変わります。

そのため、同じ「ほうれい線のフィラー」でも、人によって持続の感じ方にかなり幅が出る部位です。線が深く見える原因が、ボリュームの低下なのか、たるみなのかによっては、フィラーよりもリフティング系の施術が合う場合もあります。

製剤の種類は持続にどう関係しますか?

ヒアルロン酸フィラーは、製品ごとに硬さ(形を保つ力)と広がりやすさが違います。

  • 硬めの製剤:鼻筋や顎先など、形を出したい部位に使われることが多く、比較的もちやすい傾向があります。
  • 柔らかめの製剤:唇や目元など、自然に動いてほしい部位に使われることが多く、なじみやすい一方で短めに感じることがあります。

大切なのは、「長くもつ製剤のほうが良い」とは限らないことです。唇に硬い製剤を入れれば長くもつかもしれませんが、触ったときの硬さや、動いたときの不自然さにつながることがあります。部位に合った製剤を選ぶことが、自然な仕上がりと持続のバランスを取る基本です。

また、ヒアルロン酸ではない製剤(たとえばコラーゲンの生成を促すタイプ)は、仕組みもダウンタイムも、効果が出るまでの時間も違います。持続期間をヒアルロン酸フィラーとそのまま比べることはできません。

輸入ラインと韓国製ライン、価格差は持続の差を意味しますか?

MIOの価格表では、多くの部位で輸入ライン(ジュビダーム、レスチレン、ベロテロ)と韓国製ラインの2行が並んでいます。たとえばほうれい線・前頬・側頬は、輸入ライン349,000ウォン、韓国製ライン99,000ウォンと、3倍以上の差があります(いずれもVAT別、執筆時点の掲載価格)。

ここで気をつけたいのは、価格差がそのまま持続期間の差を示しているわけではないという点です。持続は、前の章で説明したように部位・量・深さ・体質の影響が大きく、「輸入なら必ず長い」「韓国製は必ず短い」と言い切れるものではありません。価格の差には、ブランドの実績、流通、製品の種類などさまざまな要素が含まれています。

迷ったときは、次のことを質問すると判断しやすくなります。

  • 見積もりの製剤は、輸入・韓国製のどちらで、具体的な製品名は何か
  • その製剤は、この部位にどういう理由で選ばれているのか
  • この部位・この量で、一般的にどのくらいの幅で変化が続くと考えられるか

2つのラインの違いについては、輸入と韓国製のフィラー価格差の記事で詳しく説明しています。

「効果がなくなった」と「製剤がなくなった」は同じですか?

同じではありません。見た目の変化が落ち着いて「もう効果がない」と感じても、少量の製剤が組織の中に残っていることがあります。特に鼻・目元・顎先など動きの少ない部位でみられやすいとされます。

このため、次のような点に気をつけてください。

  • 「なくなったから足す」を短い間隔で繰り返さない:残っている分に重なって、形が広がったり、ふくらみすぎたりすることがあります。
  • 前回の情報を伝える:いつ、どこで、何を、どのくらい入れたかを、次のカウンセリングで伝えてください。
  • 形が気に入らないときは溶かす選択肢もある:ヒアルロン酸フィラーは、ヒアルロニダーゼという酵素で分解できます。MIOの価格表では、ヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸溶解注射)が50,000ウォン、他院で入れたものの溶解注射が100,000ウォンです(いずれもVAT別、執筆時点の掲載価格)。溶解にも腫れや赤みが出ることがあり、どの程度溶けるかにも個人差があります。

持続期間を「何か月もちます」と約束できないのはなぜですか?

同じ部位・同じ製剤でも、次の条件が人によって違うからです。

  • 年齢、肌の厚み、もともとのボリューム
  • 代謝や生活習慣(激しい運動の頻度、表情の癖など)
  • 注入した量と深さ
  • 初めての注入か、以前の製剤が残っているか

そのため、持続について誠実に言えるのは「この部位では一般的にこのくらいの幅」までです。「必ず〇年もつ」という説明があった場合は、その根拠を確認してみてください。

フィラーが向いていない、または慎重な判断が必要なケースもあります。妊娠中・授乳中の方、注入部位に炎症や皮膚トラブルがある方、過去に何を注入したか分からない方、アレルギーや持病で治療中の方は、必ず事前に申告してください。状態によっては施術を見送ることもあります。

MIOでは、部位ごとのフィラーをどう提案していますか?

MIOでは、施術の前に詳細な臨床写真の撮影とAIを活用した顔の分析を行い、骨格や肌の状態を確認したうえで、どの部位に・どの製剤を・どのくらい入れるかを医師が判断します。分析はあくまで医師の判断を助けるためのもので、結果を保証するものではありません。

MIOには経験のある医師が在籍しており、それぞれに主な分野があります。フィラーは、チョン・グヒョン院長とシン・スンヨン医師がいずれも主な分野として挙げています。どの医師が担当になるかは予約時に決まるため、気になる方はカウンセリングで確認してください。

執筆時点でMIOが公開しているフィラーの価格(部位ごと、VAT別)は次のとおりです。円の金額は1円≒約9.4ウォンで換算した目安で、為替によって変わります。

部位輸入ライン(ジュビダーム/レスチレン/ベロテロ)韓国製ライン
唇349,000ウォン(約37,000円)99,000ウォン(約10,500円)
鼻399,000ウォン(約42,500円)159,000ウォン(約17,000円)
顎先299,000ウォン(約32,000円)99,000ウォン(約10,500円)
ほうれい線・前頬・側頬349,000ウォン(約37,000円)99,000ウォン(約10,500円)
涙袋(ベロテロソフト)349,000ウォン(約37,000円)掲載なし
  • 価格は部位ごとで、cc(量)単位ではありません。その部位にどのくらいの量が必要かはカウンセリングで決まります。
  • 医師を指名する場合は、別途100,000ウォン(約10,600円)が加わります。
  • 価格は変わることがあるため、予約前に最新の内容を確認してください。
  • 麻酔:顎先の韓国製ラインは「チクッとした刺激程度」、そのほかのフィラーは麻酔を使う区分です。
  • 旅程:MIOはフィラーを旅行の初日に受けることをすすめています。腫れが落ち着くまでの時間を確保し、帰国前に状態を確認しやすくするためです。日程の組み方はフィラーを初日に入れる理由の記事で詳しく説明しています。

持続期間は、価格表の上の数字だけでは決まりません。どの部位に、どの製剤を、どのくらい入れるのか。この3つをカウンセリングで一緒に確認することが、自然な仕上がりで、納得できる長さの変化を得るための一番の近道です。

FAQ

Q. 一番長くもつ部位はどこですか? A. 一般的には、動きの少ない鼻や顎先、目元が長めといわれます。ただし量・製剤・体質によって幅があり、必ず長くもつとは言えません。

Q. 唇のフィラーはすぐなくなりますか? A. よく動いて血流も多い部位のため、ほかの部位より短めに感じることが多いです。一般的には約6か月〜1年が目安といわれますが、個人差があります。

Q. 輸入ラインを選べば長くもちますか? A. 価格差がそのまま持続の差を示すわけではありません。持続は部位・量・深さ・体質の影響が大きいため、具体的な製品名と、その部位に選ぶ理由をカウンセリングで確認してください。

Q. 効果がなくなったと感じたら、すぐ追加してよいですか? A. 見た目の変化が落ち着いても製剤が残っていることがあります。重ねると形が広がることがあるため、前回の施術内容を伝えたうえで、医師と相談して判断してください。

Q. 形が気に入らない場合は元に戻せますか? A. ヒアルロン酸フィラーは、ヒアルロニダーゼという酵素で分解できます。MIOの掲載価格は50,000ウォン、他院で入れたものは100,000ウォンです(VAT別、執筆時点)。溶ける程度には個人差があり、腫れや赤みが出ることもあります。

Q. 旅行中のどのタイミングで受けるのがよいですか? A. MIOはフィラーを旅行の初日に受けることをすすめています。腫れが落ち着くまでの時間を取り、帰国前に状態を確認しやすくするためです。


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