韓国・ソウルのクリニックでマイクロ波を使うボディ施術(代表的な機器が「オンダ」です)は、主に2つの要素の組み合わせで価格が決まっています。1つは照射するエネルギー量(kJ、キロジュール)、もう1つはどの深さ用のアプリケーター(照射部)を使うかで、価格表では「7mm」「12mm & 7mm」のように書かれます。同じ100kJでも「12mm & 7mm」のほうが高く設定されていることが多く、さらに脂肪溶解注射と組み合わせたセットも並んでいます。また、この施術は一般に1回で完結するものではなく、複数回のコースとして考えるのが前提です。以下では、価格表の数字をどう読めばよいか、旅行で受ける場合に何を考えておくべきかを、順に整理します。
なお、kJという単位そのものの考え方や、フェイス用の機器との違いについては、韓国の価格表にある「kJ(キロジュール)」とは?で詳しく説明しています。本記事はその続きとして、ボディ用に絞った「売られ方」を扱います。
マイクロ波ボディ施術(ボディオンダ)とはどんな施術か

マイクロ波ボディ施術は、皮膚の表面を冷却しながらマイクロ波で皮下の脂肪層を温め、部分的な脂肪のボリュームを減らすことを目的とした、切らない施術です。オンダは、電子レンジと同じ2.45GHz帯のマイクロ波を用いる機器として紹介されています。
一般的に説明されている仕組みは次のとおりです。
- 熱で脂肪細胞にダメージを与え、その後数週間から数か月かけて体が少しずつ処理していく
- 熱によってコラーゲンが刺激され、皮膚の引き締まりが期待されることもある
- 皮膚表面は冷却されるため、表皮へのダメージを抑える設計になっている
大切なのは、これが体重を落とす施術ではないという点です。お腹・二の腕・太ももなど、「つまめる程度の部分的な脂肪」の輪郭を整えるための施術と考えてください。変化は個人差が大きく、施術直後に目で見てわかる変化を期待するものではありません。
価格表の「50+50」「100+100」「200」は何を表しているのか
価格表では、kJの数字が「50+50」「100+100」のように2つ並んでいるものと、「100」「200」のように1つだけのものがあります。
一般的には、2つ並んだ数字はそれぞれの照射に割り当てるエネルギー量を示していて、「50+50」は合計100kJ、「100+100」は合計200kJと説明されることが多いです。ただし、2つの数字が「2つの深さに分けて」なのか、「2か所に分けて」なのか、「同じ深さで2回」なのかは、表記だけでは確定できません。
kJはあくまで「どれだけのエネルギーを照射するか」の量です。どの部位にどれだけ当てるかは、脂肪の厚みや部位の広さによって変わります。カウンセリングでは、次の3点を必ず確認することをおすすめします。
- 合計で何kJになるのか
- それをどの部位に、どう分けて照射するのか
- 1部位の料金なのか、複数部位に分けられるのか
「7mm」と「12mm & 7mm」の違いと、価格差の読み方
「7mm」「12mm」は、アプリケーターが主に狙う深さを表す表記として使われています。一般的には、深いほう(12mm)は皮下脂肪の厚い層を、浅いほう(7mm)はより表面に近い層を対象にすると説明されます。そのため、脂肪にある程度の厚みがある部位では「12mm & 7mm」、厚みがあまりない部位や表面に近い層の引き締めを重視する場合は「7mm」が提案される、というのが一般的な考え方です。
MIO Clinicが公開しているボディオンダの価格は以下のとおりです(執筆時点で公開されている価格です。すべてVAT(付加価値税)別、円換算は1円=約9.5ウォンで計算した概算で、為替によって変わります)。
| 価格表の表記 | 価格(KRW、VAT別) | 円換算の目安 |
|---|---|---|
| ボディオンダ 50+50 (7mm) | 499,000ウォン | 約5.2万円 |
| ボディオンダ 50+50kj (12mm & 7mm) | 749,000ウォン | 約7.9万円 |
| ボディオンダ 100+100kj (7mm) | 990,000ウォン | 約10.4万円 |
| ボディオンダ 100+100kj (12mm & 7mm) | 1,490,000ウォン | 約15.6万円 |
※(2026年9月16日追記)本記事の価格とコース名は、執筆時点でMIO Clinicが公開していたメニューに基づきます。その後クリニックがボディオンダのメニュー構成を変更したため、以下のセットの一部は現在は掲載されていません。最新の価格はクリニックのボディオンダのページでご確認ください。
同じ照射量で比べると、「12mm & 7mm」は「7mm」より、100kJで250,000ウォン(約2.6万円)、200kJで500,000ウォン(約5.3万円)高く設定されています。
ここで気をつけたいのは、「深いほうが入っているから効果が高い」とは限らないという点です。脂肪の厚みが足りない部位に深い照射を足しても、意味が薄い場合があります。逆に、脂肪が厚い部位に浅い照射だけでは届きにくいこともあります。どちらが合うかは価格ではなく、実際に部位をつまんだり触ったりして厚みを確認したうえで決めるものです。「なぜこの深さが私の部位に合うのか」を質問して、納得できる説明があるかどうかが判断材料になります。
照射量を増やすとkJあたりは安くなる?
上の表を1kJあたりに割ってみると、次のようになります(あくまで私たちが割り算した数字で、クリニックがこのように表示しているわけではありません)。
- 7mm:100kJで約4,990ウォン/kJ、200kJで約4,950ウォン/kJ
- 12mm & 7mm:100kJで約7,490ウォン/kJ、200kJで約7,450ウォン/kJ
つまり、照射量を倍にしても1kJあたりの単価はほとんど変わりません。「多めに入れたほうがお得」という構造ではなく、ほぼ照射量に比例した価格設定です。ですから、量は「安くなるから増やす」のではなく、「その部位に必要だから増やす」ものとして考えるのが自然です。
脂肪溶解注射とのセットは得なのか
MIO Clinicの価格表には、ボディオンダと脂肪溶解注射を組み合わせたセットもあります(VAT別、執筆時点)。
| セットの表記 | 価格(KRW、VAT別) | 円換算の目安 |
|---|---|---|
| ボディオンダ 100 (7mm) + 脂肪溶解注射(二の腕) | 600,000ウォン | 約6.3万円 |
| ボディオンダ 100 (7mm) + 脂肪溶解注射(腹部) | 690,000ウォン | 約7.2万円 |
| ボディオンダ 100 (12mm & 7mm) + 脂肪溶解注射(腹部) | 890,000ウォン | 約9.3万円 |
| ボディオンダ 200 (7mm) + 脂肪溶解注射(ボディ) 2部位 | 1,290,000ウォン | 約13.5万円 |
| ボディオンダ 200 (12mm & 7mm) + 脂肪溶解注射(ボディ) 2部位 | 1,590,000ウォン | 約16.7万円 |
脂肪溶解注射の単品価格は、二の腕89,000ウォン、腹部190,000ウォン、ボディ2部位300,000ウォンです(VAT別)。
仮に「100 (7mm)」を単品の「50+50 (7mm)」と同じ内容とみなして単品の合計と比べてみると、次のようになります。
- 腹部・7mm:セット690,000ウォン / 単品合計689,000ウォン(ほぼ同額)
- 二の腕・7mm:セット600,000ウォン / 単品合計588,000ウォン(計算上はセットがわずかに高い)
- 腹部・12mm & 7mm:セット890,000ウォン / 単品合計939,000ウォン
- 2部位・7mm:セット1,290,000ウォン / 単品合計1,290,000ウォン(同額)
- 2部位・12mm & 7mm:セット1,590,000ウォン / 単品合計1,790,000ウォン
ただし、この比較は表記上の中身が同じだと仮定した場合の計算です。「100」と「50+50」の照射の分け方が違う可能性もあります。わかるのは、「セット=必ず割安」ではないということです。セットを勧められたら、単品で組んだ場合との違い、特に「照射の中身が同じかどうか」を確認するとよいでしょう。
もう1つ、見落とされやすい点があります。MIO Clinic自身の案内では、ボディオンダは旅行中どの日に入れても制約のない施術に分類されている一方、脂肪溶解注射は旅行の最終日寄りに入れる施術に分類されています。セットで同じ日に受ける場合は、その日程で問題ないかを予約時に相談してください。日程の組み立て方は韓国・ソウル旅行、施術は「初日」と「最終日」どちらに入れるべき?も参考になります。
1回で終わる?コースの組み方と、旅行で受ける人が考えておくべきこと
マイクロ波ボディ施術は、一般的に数週間から1か月程度の間隔をあけて複数回受ける前提で説明されることが多い施術です。必要な回数は、部位、脂肪の厚み、目指す変化の度合いで変わるため、事前に決まった回数を約束できるものではありません。
また、変化は施術直後ではなく、数週間から2〜3か月かけて少しずつ現れるとされています。旅行で受ける場合、ここが大きなポイントになります。
- 1回の渡航で完結させるのは難しいと考えておくのが現実的です。1回の施術で結果を判断するのは早すぎます。
- 複数回のコースを考えるなら、「次の渡航はいつ頃になりそうか」を先に考えておくと、カウンセリングで間隔を相談しやすくなります。
- 結果を確認するために、施術前に同じ条件(同じ時間帯・同じ姿勢・同じ照明)で写真を撮り、ウエストなどのサイズを測っておくことをおすすめします。変化はゆっくりなので、記憶では比べられません。
「いつまでに何cm」のように、特定のイベントに向けて短期間で確実な結果を求める目的には、あまり向いていません。
痛み・ダウンタイム・リスク
痛み:MIO Clinicの案内では、ボディオンダは麻酔を必要としない施術に分類されています。一般的には、照射中に強い温かさや熱さを感じることがあると説明されます。感じ方には個人差があり、部位によっても変わります。
ダウンタイム:一般的には、施術後に一時的な赤み、ほてり、軽い腫れ、押したときの鈍い痛みや違和感が出ることがあります。多くは数日以内に落ち着くとされますが、個人差があります。当日は長時間の入浴やサウナ、飲酒、激しい運動を控えるよう案内されることが多いので、施術を受けるクリニックの指示に従ってください。
リスク:熱を使う施術なので、まれにやけど、水ぶくれ、皮下のしこり、感覚の一時的な変化などが起こる可能性があります。脂肪溶解注射を組み合わせる場合は、注射した部位に腫れ、内出血、痛みが数日続くこともあります。
効果の持続:一般的に、減った脂肪細胞は元に戻りにくいと考えられています。ただし、残っている脂肪細胞は体重が増えれば大きくなります。施術の効果を保てるかどうかは、その後の体重管理に大きく左右されます。
向いている人・向いていない人
比較的向いていると考えられる人
- 体重は安定しているが、お腹・二の腕・太ももなどに部分的な脂肪が残っている人
- 切らない施術を選び、ゆっくりした自然な変化を受け入れられる人
- 複数回のコースと、数か月単位での経過確認に付き合える人
向いていない、または慎重な判断が必要な人
- 体重を減らすことが主な目的の人(その場合は、生活習慣や医療機関での別のアプローチが優先されます)
- 脂肪の厚みがほとんどない部位(照射しても変化の余地が小さい)
- 大幅な減量後などで、皮膚のたるみが主な悩みの人(脂肪を減らすと、かえってたるみが目立つことがあります)
- 妊娠中・授乳中の人
- ペースメーカーなどの体内電子機器がある人、施術部位に金属が入っている人
- 施術部位に傷、感染、皮膚の炎症がある人
既往歴や服用中の薬、手術歴は、カウンセリングで必ず伝えてください。適しているかどうかの判断は、診察で行われます。
「凹凸(セルライト)を消したい」という目的の場合は、脂肪の量を減らすこととは別の話になります。セルライトは本当に消せるのかで、変わるものと変わらないものを整理しています。
マイクロ波以外のボディ施術との関係
MIO Clinicのボディメニューには、ラジオ波(RF)系の「ボディ インモード FX 1部位(10分)」119,000ウォン(約1.2万円、VAT別)もあります。仕組みも1回あたりの価格帯も異なるため、同じものとして比較することはできません。どちらが優れているというより、部位・脂肪の厚み・予算・通える回数によって提案が変わるものです。MIO Clinicは、施術前にAIを活用した分析を行い、控えめで自然な変化を優先する方針をとっています。「何を足すか」だけでなく、「今は何を足さないか」も含めて相談するとよいでしょう。
最終的に支払う金額の考え方
価格表の数字は、そのまま支払う金額ではありません。見積もりをもらうときは、次の点を確認してください。
- VATが別途かかる:本記事で紹介した価格はすべてVAT別です。たとえばVAT10%とすると、499,000ウォンの施術は約548,900ウォンになります。
- 医師を指名する場合:MIO Clinicでは担当医の指名に100,000ウォン(約1.05万円)が追加されます。
- コース全体の費用:1回分ではなく、提案される回数分の合計で考えます。
- 価格は変わる:ここに記載した金額は執筆時点で公開されている価格です。最終的な費用は部位や状態によって変わるため、事前に確定させることはできません。
単位の読み方や表に載らない追加費用の全体像は、韓国・ソウルのクリニックの価格表はどう読む?でもまとめています。
「どのくらいの量を、どの深さで、何回」という組み立ては、価格表からは決められません。まずは部位の状態を見てもらい、必要最小限の提案とその理由を聞いてから決めるのが、結果にも費用にも納得しやすい進め方です。
よくある質問(FAQ)
Q. ボディオンダは麻酔が必要ですか? A. MIO Clinicの案内では、麻酔を必要としない施術に分類されています。一般的に、照射中に強い温かさや熱さを感じることはあり、感じ方には個人差があります。
Q. 1回で効果はわかりますか? A. 変化は数週間から2〜3か月かけて少しずつ現れるとされているため、施術直後に判断するのは難しいです。一般的には複数回のコースを前提に説明されます。施術前に写真とサイズを記録しておくと、比較しやすくなります。
Q. 「7mm」と「12mm & 7mm」はどう選べばいいですか? A. 一般に、深い層も狙う「12mm & 7mm」は脂肪にある程度厚みがある部位、「7mm」は厚みが少ない部位や表面に近い層向けと説明されます。価格で選ぶのではなく、部位の脂肪の厚みを確認してもらったうえで、その深さが合う理由を聞いて判断するのがおすすめです。
Q. 施術の翌日に帰国の飛行機に乗っても大丈夫ですか? A. MIO Clinicの案内では、ボディオンダは旅行中どの日に入れてもよい施術に分類されています。ただし、脂肪溶解注射を組み合わせる場合は、最終日寄りに入れる施術に分類されており、腫れや内出血が数日続くこともあります。日程は予約時に相談してください。
Q. 体重も減りますか? A. 体重を減らす施術ではありません。部分的な脂肪の輪郭を整えることが目的です。効果を保てるかどうかは、その後の体重管理に大きく左右されます。
Q. 脂肪溶解注射とのセットは単品より安いですか? A. 必ずしもそうではありません。表記上の内容を同じとみなして計算すると、ほぼ同額のもの、セットのほうが低いもの、わずかに高くなるものがあります。照射の中身が単品と同じかどうかを含めて確認することをおすすめします。
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