ソウルのクリニックの予約変更やキャンセルには、韓国全体で決まったルールがありません。扱いはクリニックごとに違います。予約を確定する前に、次の3点を確認しておけば困ることはほとんどありません。
- 予約金(デポジット)が必要か。必要な場合、どのタイミングまでなら返金されるか
- 変更やキャンセルの連絡はいつまでに、どの窓口で受け付けているか
- 前払いするお金が、どの施術のどの単位(ショット数・cc・部位)に対するものか
帰国便が変わったときは、新しい帰国日時と予約済みの施術名を、分かった時点ですぐクリニックに伝えてください。施術によっては「旅行の何日目に受けるか」でダウンタイムの過ごし方が変わります。そのため、予約の変更は時間をずらすだけの話で終わらないことがあります。以下で順に説明します。
韓国のクリニックでは、予約変更やキャンセルはどう扱われますか?

扱いはクリニックによって異なり、共通の決まりはありません。 予約金を取らないクリニックもあれば、人気の時間帯や所要時間の長い施術に限って予約金を求めるクリニックもあります。返金条件も「前日までなら全額」「当日は返金なし」「別の日への振り替えのみ可」などさまざまです。
一般的に、次のような予約では変更の条件が厳しくなる傾向があります。
- 麻酔クリームを塗る施術:塗ってから効くまでの時間を含めて、長めの枠が確保されています
- 医師を指名した予約:その医師の枠が埋まっていると、振り替え先が限られます
- 土日や夕方以降の枠:旅行者の希望が集中しやすい時間帯です
ここに書いたのは一般的な傾向です。予約するクリニックが実際にどう扱うかは、予約の時点で文章として確認してください。口頭で聞いただけでは、あとから「言った・言わない」になりやすいからです。
予約金(デポジット)を払う前に、何を確認すればいいですか?
「何に対して、いくら払い、どんな条件で戻ってくるか」の3点を、支払う前に文章で受け取ってください。 具体的には、次の質問をそのまま送れば足ります。
- 予約金は施術料金の一部として差し引かれますか。それとも別料金ですか
- キャンセルや変更は何日前・何時間前までなら返金されますか。返金はどの方法で、何日ほどかかりますか
- 施術当日に、医師の診察の結果「今回は受けない方がよい」と判断された場合、予約金はどうなりますか
- 前払いの対象は、どの施術の、どのショット数・cc・部位ですか
- 表示されている価格に付加価値税(VAT)は含まれていますか
特に大事なのは、前払いする金額が何の単位に対するものかです。韓国の価格表は、施術ごとに数え方がまったく違います。たとえばMIOの公開メニュー(執筆時点)では、ウルセラプライムはショット数ごと(300ショット KRW 1,090,000/約12万円)、唇フィラーは部位ごとで、輸入製剤(ジュビダーム・レスチレン・ベロテロ)がKRW 349,000(約3.8万円)、韓国製がKRW 99,000(約1.1万円)と2本立てです。どれもVAT別の価格です。円換算は概算で、為替によって変わります。
同じ「唇フィラー」でも製剤の区分で3倍以上の差があります。「どちらの区分の、どの部位の料金なのか」が決まらないまま前払いするのは避けてください。単位の読み方は 韓国・ソウルのクリニックの価格表の読み方 で詳しく扱っています。
もうひとつ知っておきたいのは、どの施術を受けるかが最終的に決まるのは、当日の医師の診察のあとだという点です。事前に施術を決めて全額を払ってしまうと、診察で別の提案を受けたときに調整が面倒になることがあります。前払いするなら、予約を確保するための金額にとどめ、施術料金は診察後に確定させる形の方が安全です。
フライトの時間が変わったら、クリニックに何を伝えればいいですか?
「新しい帰国日時」「予約済みの施術名」「来院できる候補日時」の3つを、分かった時点ですぐに伝えてください。 日程だけ伝えて施術名を書かないと、クリニック側が施術のタイミングを判断できません。
送る文面は、たとえば次のようなもので十分です。
> 10月12日 14時に予約している〇〇(唇フィラー)の件です。帰国便が10月14日の午前発に変わりました。10月12日のまま受けてよいか、別の日に移した方がよいか、ご相談させてください。来院できるのは10月11日の午後と、10月12日の終日です。
施術名まで伝えるのは、施術によって「旅行の何日目に受けるのがよいか」が違うためです。帰国が早まると、旅行の初日に入れていた施術が実質的に最終日に近くなることがあります。その場合、クリニック側から「今回は見送って次回に」と提案されることもあります。予定どおり受けたい気持ちは自然なものですが、その提案は、腫れや赤みが引かないまま飛行機に乗る状況を避けるためのものです。
航空会社の都合で出発時刻が数時間ずれるだけでも、施術後に過ごせる時間は短くなります。遅延や欠航が決まったら、変更が小さく見えても一度連絡しておくと安心です。
日程がずれると、施術の順番はどう変わりますか?
「旅行の初日向き」の施術と「最終日向き」の施術があり、日程がずれるとその前提が崩れます。 MIOは施術ごとに、旅行のどのタイミングで受けるのがよいかを公開しています。予約を変更するときは、変更後の日程がその目安に合っているかを確認すると判断しやすくなります。
MIOの公開メニュー(執筆時点、価格はVAT別)の例です。
- 初日向き(first_day):フィラー全般(鼻フィラー 輸入製剤 KRW 399,000/約4.4万円、あご先フィラー 韓国製 KRW 99,000 など)、しわボトックス。腫れが落ち着くまでの時間と、滞在中にもう一度確認できる時間を確保するためです。
- 最終日向き(last_day):リジュランヒーラー 2cc(KRW 189,000/約2.1万円)、ポテンツァ全顔(KRW 89,000/約9,800円)、ピコシュアフォーカストーニングなど。赤みや細かな跡が出やすく、施術後に屋外で長く過ごさない方がよい施術です。
- いつでも可(any):シュリンク、インモード Forma、ソプラノチタニウムなど。
たとえば「フィラーを初日、リジュランヒーラーを最終日」と組んでいて帰国が1日早まった場合、単純に全体を前にずらすと、フィラーのあとに経過を見る時間が短くなります。どちらを優先し、どちらを次回に回すかは、医師と相談して決めてください。考え方の詳細は 初日と最終日のどちらに施術を入れるべきか と フィラーを初日に入れる理由 で説明しています。
麻酔が必要な施術や医師を指名した予約は、振り替えのときに何に気をつければいいですか?
振り替え先の枠が、麻酔の時間を含めて足りているかを確認してください。 麻酔クリームが必要な施術は、塗布して効くのを待つ時間が施術時間に加わります。空いている短い枠に移すと、当日に「時間が足りない」となることがあります。
MIOの公開メニューでは、ウルセラプライム、フィラー、リジュラン系、ポテンツァなどが「麻酔あり」の施術です。一方、インモード Fx・Forma、オンダ、ソプラノチタニウムは麻酔なしで受けられます。振り替えるときは「麻酔が必要な施術なので、その時間も含めて枠を取ってください」と一言添えると確実です。
医師を指名した予約も、変更するときは同じ医師の空き枠を探すことになるので、候補日を広めに出しておくとスムーズです。MIOでは医師の指名にKRW 100,000(約1.1万円、VAT別)が加算されます。変更で指名を外す場合と続ける場合で合計額が変わるため、支払い前に確認してください。
MIOには経験を積んだ医師が4名在籍しており、それぞれ主に担当する分野が違います。たとえばリフティングであれば、リフティングと輪郭を日常的に診ている医師がいます。ショット数をどう配分するかという相談は、まさにその経験が生きる部分です。どの医師が自分の施術を担当するかは予約の段階で決まるので、希望がある場合は予約時に「この施術を主に診ている先生はどなたですか」と聞いてみてください。
予約を変更・キャンセルした方がよいのはどんなときですか?
体調や肌の状態が施術に向いていないときは、無理に受けずに変更を相談した方が結果的に損が少なくなります。 一般的には、次のような場合に施術を見送ったり時期を改めたりすることがあります。
- 発熱や体調不良があるとき
- 施術する部位に強い日焼け、炎症、傷、ヘルペスなどがあるとき
- 直前に他のクリニックで同じ部位に施術を受けているとき
- 妊娠中、または妊娠の可能性があるとき
- 服用中の薬について、事前に医師へ伝えていないことがあるとき
どこまでなら当日の施術が可能かは、施術の内容と個人の状態によって違い、最終的には医師が判断します。気になる点があるなら、来院前に連絡して判断を仰ぐ方が確実です。当日になって施術ができないと分かるより、日程を組み直す余地が残ります。
平日に動けないときや週末だけの旅行でも、振り替え先は見つかりますか?
夜の枠や日曜の枠がある日を選べると、振り替え先の候補が広がります。 MIOは日曜も営業していて(10:00〜19:00)、月曜と金曜は21:00まで開いています。金曜の夜に到着する旅行や、仕事を休めずに週末だけ使う滞在でも、前後の日に予約を移しやすいのは実務上の利点です。
ただし、夜や週末は予約が集中しやすい時間帯でもあります。変更が決まったら、早めに連絡した方が希望の枠を確保しやすくなります。
FAQ
韓国のクリニックでは、予約金(デポジット)を必ず払うのですか?
クリニックによって違います。予約金がないところもあれば、特定の施術や時間帯に限って求めるところもあります。支払う前に、返金条件と、施術料金から差し引かれるかどうかを文章で確認してください。
帰国便が変わったら、いつまでに連絡すればいいですか?
変更が分かった時点ですぐに連絡してください。締め切りはクリニックごとに違います。新しい帰国日時、予約済みの施術名、来院できる候補日時の3つを一度に伝えると、クリニック側が判断しやすくなります。
当日の診察で「今回は受けない方がいい」と言われたら、前払いしたお金はどうなりますか?
クリニックの方針によって扱いが違います。前払いの前に、このケースでの扱いを必ず確認してください。前払いは予約を確保するための金額にとどめ、施術料金は診察後に確定させる形の方が安全です。
予約をずらすと、施術の効果やダウンタイムは変わりますか?
施術そのものの効果は変わりません。ただし、帰国までに経過を見られる時間は変わります。フィラーのように旅行の初日に受ける方がよい施術を最終日近くに移すと、腫れや赤みが残ったまま帰国する可能性が高くなります。仕上がりやダウンタイムには個人差があります。
表示価格に消費税(VAT)は含まれていますか?
クリニックによって表示の仕方が違います。MIOの公開価格はVAT別です。前払いする前に、合計でいくら払うことになるのかを確認してください。
麻酔が必要な施術を別の日に移すとき、気をつけることはありますか?
麻酔クリームが効くまでの待ち時間を含めて、枠が足りているかを確認してください。予約を移すときに「麻酔が必要な施術です」と一言添えると、時間が足りなくなるのを防げます。
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