ピコレーザーはシミやくすみに使われる代表的な機器ですが、「何回で消えるのか」「肝斑にも使えるのか」「ダウンタイムはどのくらいか」は、シミの種類によって答えが大きく変わります。結論から申し上げると、老人性色素斑(いわゆる茶色いシミ)は数回〜で薄くなることが多い一方、肝斑は“消す”治療ではなく、低出力で時間をかけて目立ちにくくしていく管理が前提になります。同じ「シミ」でも、間違ったアプローチでは逆に濃くなることがあるため、ここを正しく理解しておくことが何より大切です。この記事では、韓国・ソウルの美容皮膚科で受ける場合を想定し、回数・ダウンタイム・向かない人を、良い面も悪い面も含めて正直にお伝えします。
ピコレーザーとは?従来のレーザーとの違い

ピコレーザーは、レーザーの照射時間を「ピコ秒(1兆分の1秒)」という非常に短い単位まで短くした機器の総称です。従来のQスイッチレーザーがナノ秒単位だったのに対し、より短い時間で色素にアプローチするため、熱による周囲へのダメージを抑えやすいとされています。
ソウルの美容皮膚科では、主に次の2つのモードが使い分けられます。
- スポット照射:はっきりした濃いシミ(老人性色素斑など)に、ピンポイントで強めに照射する方法
- ピコトーニング:顔全体に低出力で広く照射し、くすみ・薄い色素・肝斑のトーンを少しずつ整えていく方法
肝斑に対しては基本的にこの「ピコトーニング」が選ばれます。出力を抑えて回数を重ねる考え方で、1回で劇的に変わるものではありません。
シミの種類で「回数」はまったく変わります

「何回で消えますか」という質問には、シミの種類を分けてお答えする必要があります。あくまで一般的な目安であり、色の濃さ・深さ・肌質によって個人差が大きい点はご理解ください。
老人性色素斑(茶色い境界のはっきりしたシミ)
比較的反応しやすいタイプです。スポット照射で1〜数回かさぶた経過をたどり、薄くなっていくことが多いとされています。1回でかなり目立たなくなるケースもありますが、再照射が必要なこともあります。
肝斑(頬などに左右対称に広がるモヤッとした色)
ここが最も誤解されやすい部分です。肝斑は刺激に弱く、強い照射でかえって悪化(リバウンド)することがあります。そのためピコトーニングでは低出力で5〜10回以上を、数週間おきに重ねるのが一般的です。「消す」より「コントロールして薄く保つ」治療だとお考えください。
そばかす・くすみ
広い範囲のトーニングで徐々に整えていくため、こちらも複数回が前提になります。
回数を正直にお伝えすると、特に肝斑では「通って維持する」前提が必要です。短期の韓国滞在で一度に終わらせる発想は、肝斑には向きません。
ダウンタイムはどのくらい?
ダウンタイムも、照射方法で大きく異なります。
- スポット照射の場合:照射部に薄いかさぶたができ、約1週間前後で自然に取れていきます。この間は無理に剥がさず、こすらないことが大切です。かさぶたが取れた直後は一時的に色素が濃く見えること(炎症後色素沈着)もあり、紫外線対策が欠かせません。
- ピコトーニングの場合:基本的に大きなかさぶたはできず、直後に軽い赤みやほてりが出る程度で、当日からメイクが可能なことも多いとされています。ダウンタイムが少ない分、回数を重ねる必要があるという関係です。
旅行に合わせて受ける場合は、スポット照射のかさぶた期間と帰国日が重ならないよう、スケジュールに余裕を持たせることをおすすめします。
向かない人・注意が必要な人(ここが一番大切です)
誰にでも勧められる治療ではありません。次に当てはまる方は、施術前に必ず相談し、場合によっては見送る判断も必要です。
- 妊娠中・授乳中の方:肝斑はホルモンの影響を受けやすく、この時期の治療は基本的に推奨されません。
- 強い日焼け直後の方:肌が敏感な状態での照射はトラブルのもとになります。
- 「1回で完全に消したい」と強く希望される方:特に肝斑では物理的に難しく、期待とのギャップが大きくなります。
- 照射後の紫外線対策・通院の継続が難しい方:肝斑は中断するとまた戻りやすいため、ケアを続けられることが前提になります。
- 過度な期待をお持ちの方:シミの原因は紫外線・摩擦・ホルモンなど複数あり、レーザーだけで再発をゼロにはできません。
肝斑が疑われる場合、診察で見極めたうえで、内服やスキンケアと組み合わせて出力を慎重に設定することが重要です。MIO Clinicでは、AIによる肌分析をふまえて、いきなり強く当てるのではなく控えめな設定から始める考え方を大切にしています。どの治療でも、まず肌の状態を評価したうえで個別に判断する流れになります。
効果を長持ちさせるために
レーザーはあくまできっかけで、その後のケアが結果を左右します。とくに紫外線対策(日焼け止め・遮光)は、シミ治療において治療そのものと同じくらい重要です。摩擦を避ける、保湿を保つといった基本も欠かせません。
また、肌のコンディションを整える目的で、韓国・江南で受けるリジュラン(スキンブースター)などの注入系ケアと組み合わせる方もいらっしゃいます。どの組み合わせが向くかは肌質や悩みによって変わるため、スキンブースターの比較もあわせてご覧いただくと、選び方の整理に役立つかと思います。
費用の目安(KRW/円)
価格はクリニックや肌の状態によって変わり、事前に正確な総額をお約束することはできません。あくまでスタート価格の目安として、ソウル全体のおおよその相場をお伝えします。
- ピコトーニング:1回あたりおよそ50,000〜150,000ウォン(約5,500〜16,500円)前後が一つの目安です。
- スポット照射:シミの個数・大きさによって変わります。
※為替レート(1ウォン=約0.11円で換算)は変動します。肝斑のトーニングは複数回が前提のため、1回単価だけでなく回数を含めた総額で考えることをおすすめします。実際の費用は、診察でシミの種類と範囲を確認したうえでご案内する形になります。
FAQ
Q. ピコレーザーは1回でシミが消えますか? A. 濃い老人性色素斑は1回でかなり薄くなることもありますが、再照射が必要な場合もあります。肝斑は1回では消えず、低出力で複数回かけて目立ちにくくしていく治療です。
Q. 肝斑にピコレーザーを当てても大丈夫ですか? A. 適切な低出力(ピコトーニング)であれば選択肢になりますが、強く当てると悪化することがあります。肝斑が疑われる場合は、診察で見極めたうえで慎重に設定することが大切です。
Q. ダウンタイムはどのくらいですか? A. スポット照射は薄いかさぶたが約1週間。ピコトーニングは大きなかさぶたはできず、軽い赤み程度で当日メイク可能なことも多いとされています。
Q. 何回くらい通えばいいですか? A. シミの種類によります。老人性色素斑は1〜数回、肝斑やくすみのトーニングは5〜10回以上を数週間おきに、というのが一般的な目安です(個人差があります)。
Q. 旅行中に受けても問題ありませんか? A. ピコトーニングは負担が少なめですが、スポット照射はかさぶた期間があるため、帰国日と重ならないよう余裕を持ったスケジュールをおすすめします。
Q. 効果はどのくらい持続しますか? A. シミが薄くなった状態を保てるかは、紫外線対策など日々のケア次第です。とくに肝斑は中断すると戻りやすいため、継続したケアが前提になります。
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